ニュージーランドの中古住宅価格を維持するシステム

地域ごとに住宅に関する条例や法の直管となるカウンシル(役所)が保管する、家の履歴書と言われるLIM には過去の所有名義、建築時の設計図面、改築増築などの履歴や認可証、下水の位置や周辺のハザードマップなども記録されています。ネットには誰でも簡単に住所で調べれば一軒一軒の過去や現在の予想価格もわかるシステムがあります。

リノベーションや改築に細かい規制やルール

自宅とはいえ、ガレージ設置や増築の認可はもちろん、塀の高さや外壁の種類、エリアごとの住宅使用目的の規制、樹木の保存種類などウェブサイトなどでもカウンシルの許可が必要なリノベーション事例などを詳細に公開しています。

大工や電気、水道管工事などあらゆる業者が細分化されている

DIY大好きな国民性で自分で修繕や、ペンキ、細かい修繕など行う家庭が多いですが、それ以上に家の状態をよく保つことがステイタスでもあるため、多くの住宅に関する専門業者が毎日のように仕事をしています。

日本との大きな違いは、住宅の資産価値を家主が把握し、常に家の価値や将来の価格を必ず意識していること。

ネットで公開される情報の豊富さと正確さ

いつでもネット上に固定資産税の地価だけでなく、数年にわたる物件ごとの売買価格や部屋数などの物件情報が公開されているため、予想売買価格や、カウンシルのサイトには土地ごとの固定資産税から下水配管、土地の用途、ハザード情報などの特徴、過去の土地写真など無料で閲覧可能になっており、非常に公正な不動産売買が行われている。道路やインフラ整備にお金をかけ、国として、住宅環境をよくする発展の途中なのです。

土地の値段を政府が決める?

毎年のようにRATE(レイツ)と呼ばれる~固定資産税の元となる~GV(ガバメンドバリュー)、やCV(カウンシルバリュー)を更新して家屋に対する税金、固定資産税を公開しています。一年で家の査定額が倍近くになるとしもあり、資産税が大きく上昇し、家計の負担になると不満が出ているようです。ネットでは、土地の評価額だけでなく、住宅のウワモノ自体の価格も算定し公開しています。

週末の楽しみは日曜大工。

リノベーションして価値を上げるという認識が強いキウイはセンスが良く、とくに庭の剪定やランドスケープデザインは抜群です。流行などに流されず、メーカの都合主義でつくられた大量生産住宅ではないということがよくわかるとても個性的で、ナチュラルなネイティブ樹木を使った庭は彼らの自慢でもあるのです。

しかし最近はホームセンターでも東南アジアなどから安価なツボや家具などが販売され始めました。

家が長く保てるという風土と気候

築100年以上の家が現役なのは、湿気が少なく、温度差がそれほど激しくないニュージーランドの気候が大きく関係しているようです。

南島や北島でも一部を除き大きな地震がほとんどないというのも大きな要因でしょうか。寒冷地でもない限りエアコンがなくても夏は快適で、白蟻や害獣などの比較的被害少ないようです。

近年の新築には法律の寄って二重窓にすることが義務づけられましたが、一般の中古家屋はまだまだ古いガラス一枚サッシです。雨戸もないの木製の木枠の窓も多く、使われる家の断熱材やペンキ材料は決して高品質ではないので、冬に発生する大量のカビは多くの問題となるようです。

家の土台は簡素なもので、大きな地震などのゆれには弱い思いますので、そのうち耐震に対する補強や制度も必要になるのではないでしょうか。

家に使われる素材はパイン(松)ですがこれといって特別な保存システムはありません。

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